それが科学的であるか否かということと、科学的であることそれ自体の定義については、科学を対象とした場合に抑えておかなければならない重要なことである。
イギリスのカール・ポパーを筆頭とした、近代科学たる条件の最もなところは以下であると考える。
①反証可能であること
②検証可能であること
③未知の予測を示すこと
反証可能性については都合の良さをそこに含めない。即ち、Aであると予想し、相反するBという結果が得られる可能性もある場合、「それはAでないが解釈の変更でBという結果も意味を持つ」というのを主張することは、それは何も言っていないのと近いことを意味し、すなわち明確な反証可能性の消失を意味する。哲学的枠組みに端を発した弁証法は、自然科学とは整合しない。
検証可能であることも非常に重要である。つまり、哲学を科学に降ろす営みに不可欠である。ある意味ではこの項目こそが科学の日進月歩に大きな制限をかける効果を持っているとも表現できるだろう。
未知の予測を示すこと。すなわちこれは反証可能性への補助輪としての役割を果たすのだ。
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